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2012-01-21

新春寄席裏話 其の質

会場にもどり慌しく撤収作業を終えると、
外はもうすっかり日が暮れていました。

盛況のお祝いにとメンバー4人で、
近くのうなぎやさんに行って打ち上げ。
ささやかな贅沢であります。

そして、皆様からいただいた、
アンケート用紙のまわし読み。

「さすが、三三師匠良かったです」
「寄席囃子がとても楽しかった」
「正太郎さんも楽しみな噺家さんですね」

我々が感じていた手ごたえ以上の、
お客様からの嬉しい言葉の数々に、
メンバー一同、ニヤニヤが止まりません。
ニヤニヤニヤニヤ♪

「相棒ちゃんにも早く見せてあげようよ!」

ってな話になりまして、ご飯を食べたら、
その足で相棒後輩の実家に押しかけます。

玄関先で盛況だったことを伝えて、
アンケート渡して帰るつもりだったのですが、
「まあまあ上がってくださいな」
という相棒母さんにのお言葉にうっかり甘えて、
全員で上がりこんで、新生児とご対面。


無事退院のお祝い会をしていたそうで、
おいしいケーキとお茶までご馳走になる始末。

しかも、

浮かれまくっている僕たちは口々に、
この日の寄席で楽しかったこと、嬉しかったこと、
あんなことやら、こんなことを
相棒ファミリーにまくしたてるハイテンション。





いただくものを頂いて、話したいことを話して、
メンバー全員で嬉しさを分かちあったのです。

いきなりのお邪魔は図々しかったかもだけど、
僕らは5人ですえひろがりの会だから。


これでいいのだ!


こうして、ようやく長い一日が終わりました。


昨年の新春寄席が終わってから、
1年かけて準備したプロジェクトでしたが、
たくさんの皆様に支えられ励まされ、
無事にお開きとすることができました。


来年のことはまだ未定ではありますが、
皆様のご期待に沿えるようメンバー一同、
知恵を出し、汗をかいていく所存です。



本当にありがとうございました。
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2012-01-20

新春寄席裏話 其の陸

10分間の中入りの後、三たび三三師匠の登場です。

「五貫裁き」

「この噺、面白いんですよ!」
ホワイエに姿を見せたワシ後輩がうれしそうです。

自分は初めて聞くネタでしたけれど、
「裁き」というからには僕の好きなお奉行話ですな。
と、思ってたら「奉行オブ奉行s」大岡越前登場。

お客様を送り出す準備をするために、
ほとんど会場内には入ることができなかったのですが、
内容はほとんど聞き取れないものの、
三三師匠の語り口の心地よいリズムはそれでも
十分に感じ取ることができます。

後で調べてみたら長講で登場人物も多いこの噺は、
演じ手の力量が求められるのだそうですね。

お客様もたっぷりとお楽しみいただいてサゲ。
「追い出し太鼓」とともに緞帳が降りてきて、
今回の新春せと末広寄席はお開きとなりました。

会場から出ていらっしゃるお客様の表情は、
皆さん満足そうに微笑みを浮かべていらっしゃいます。

そして本当にたくさんのお客様が
アンケート用紙を書いてくださっています。

やがて、帰り支度を整えて楽屋から出てこられた
三三師匠一行をワシ後輩と尾張瀬戸駅までお見送り、
駅に到着するとまもなく電車が出ますとのアナウンス。

お礼もそこそこにご一行は小走りに、
赤い電車に乗り込んでいきました。

会場の後片付けは残っておりましたけれど、
お客様を送り出し、師匠をお見送りして、
一気に肩の荷が下りた瞬間であります。


夕日に向かって遠ざかれる列車の姿を見えなくなるまで
見つめ続けていたワシ後輩の姿が印象的でありました。

2012-01-19

新春寄席裏話 其の伍

日めくりを7か月ほど戻しまして、
三三師匠と初めてお会いしたのは昨年の5月。

電話で出演の承諾はいただいていたのですが、
とある落語会の後に時間を作ってくださった師匠と、
新春寄席の打ち合わせをさせていただいたのです。

普段着の師匠は飄々とした受け答えで、

「いいですよ」
「できます」
「大丈夫です」

と、時間や場所、演じていただく席数など、
どんどんと受け入れてくださいます。

打ち合わせをしながら一番緊張したのが、
寄席囃子の実演の企画をお願いしたときでした。

前回の、新春寄席で橘右太治師匠の
寄席文字実演がとても好評だったこともあり、
今回も落語の魅力をより深く知っていただきたい、
そこで寄席囃子の実演をなんとか…

「いいですよ」

演奏してくださる方をご紹介していただけますか?

「わかりました」

その演奏の方から「寄席囃子」の解説などは…

「解説はボクがやります。大丈夫です」


トントンと決まってしまった新春寄席の構成。
何と三三師匠が解説をしてくださるというのですから、
これ以上、何もリクエストすることはできません。
われわれの会としては望外の展開なのですから。


そして、時を平成24年1月14日に戻して、
新春寄席当日の寄席囃子コーナー。


三三師匠の解説は滑らかで楽しくてわかりやすくて、
僕らの期待をはるかに超える内容でした。

まずは、師匠と正太郎さんで太鼓の実演と解説。
続いて恩田えり師匠が高座に上がって寄席囃子の実演。

「この人の寄席囃子を聞きたいって方いますか?」と
三三師匠が会場に問いかけると即座に最前列のお客様から、

「小三治!」の声。ワンダフル!
「ああ、そんな人もいましたね」と三三師匠。
ドッと爆笑がおきる会場。ビューティフル!


「寄席囃子を」という僕らの漠然としたお願いを、
三三師匠はここまでのものに仕上げてくださいました。


主催者ならではの感激を味わいながら、
寄席囃子実演コーナーはお開き。


ここで中入りと相成ります。
2012-01-18

新春寄席裏話 其の肆

出囃子の生演奏が始まりました。

入場口係の僕には中の様子は分かりませんが、
三味線は恩田えり師匠が弾いているとして、
正太郎さんが高座に向かっているのですから、
太鼓は三三師匠が叩いているに違いありません。

自分たちでお願いしたことなのですけど、
なんだかすごく感激でアリマス。

途中で記録写真を撮るために、
少しだけホールの中に入ってみると、

正太郎さんの演目は「幇間腹」のようですね。
なかなか小気味のよい語り口で、
客席もいい感じで笑い声が起きています。

ホワイエに戻ってしばらくすると、
サゲを迎えたようで拍手とともに流れてきた
次のお囃子は、お馴染みの唱歌「お正月」。

新春寄席らしい小粋な演出にうれしくなります。

そしてさらに大きな拍手とともに
みなさまお待ちかねの三三師匠が登場
…ってアレ?

正太郎さんが戻るときの太鼓は三三師匠で、
三三師匠の入場のときの太鼓は…正太郎さん?
でも、お囃子はひとつ。

アレアレ?

実は舞台袖に戻ってきた正太郎さんに、
三三師匠が絶妙なタイミングで太鼓のバチを渡して
途切れることなくお囃子の演奏を続けたんだとか。

スッゲー! 全然、わからなかったデス!
見たかったなあ、三三・正太郎スイッチ。

さて

再びカメラを手にホールの中をのぞいてみると、
三三師匠、マクラから客席をドカドカ言わせてます。

語られていたのは学校寄席でのエピソード。
手ぬぐいの使い方を子どもたちに教えている場面で、
三三師匠が手にしているのはなんと、

この日、初お披露目のすえひろがりの会謹製、
オリジナル手ぬぐい2012狛犬バージョンじゃないですか!

図々しくも楽屋に置かせていただいた手ぬぐいを、
大事な高座で使っていただけるなんて!


演目は「長屋の花見」。


ホワイエにもどってもお客様の笑い声が、
存分に響いてきます。


うわああああ、僕らも客席で聞きたい!!
でも自分たちで呼んじゃったんだから仕方ないッス。
お客様がお楽しみの様子で何よりッス。
2012-01-17

新春寄席裏話 其の参

ホワイエの時計の針が会場時間まで
あと5分という場所を指し示すころには
入場口の外には数十人のお客さま。

全席指定ですから開場の準備が整えば、
お待たせする理由は何もありません。

予定をほんのちょっぴり早めて開場です。

「いらっしゃいませ~!」
「ようこそいらっしゃいました~!」

助っ人である楽語の会のみなさんの、
声が心地よくホワイエに響きわたります。

やっぱりいい声だなあ。

そして混乱もなくスムーズにお客様を、
ホールへと案内してくださるのです。

嬉しかったのはせと末広亭の常連のお客様が

「アラ、アナタ今日は何してるの?」

などといつもの着物・羽織姿とは違って
普段着の楽語の会のみなさんに気づいてくださって、
親しく語りかけていらっしゃる光景を見られたこと。

まもなく丸3年になる僕たちの活動と、
その主役たる楽語の会のみなさんが、
瀬戸の街の馴染みになってきているんですね。


やがて鳴り出す一番太鼓。


叩いているのは春風亭正太郎さんでしょう。


そして来場するお客様の数もすっかり落ち着いた頃、
二番太鼓の軽快な音が聞こえてきました。

『おたふくこいこい』と叩いているということを、
後の寄席囃子コーナーで知ることになるのです。

2012-01-16

新春寄席裏話 其の弐

会場である瀬戸蔵に到着するや師匠たちは、
一息つくこともなくさっそくホールのチェックに。

今回の目玉の一つは生での寄席囃子演奏。

でも、経験がなく何をどう準備すればいいのか、
我々にはよくわかっていない事が多くて、
当日に師匠たちがいらっしゃったら、
現場で決めていきましょうってことがたくさん。

そんな僕らの不安な気持ちをよそに、
マイクのセッティングや楽器の音合わせ、
高座の高さの確認や背景の照明の色決めなど
まるで「テキパキ」という音が聞こえるように
ホールスタッフの方との段取りが進んでいきます。

通常の落語会にはないオーダーをしているのに、
プロの皆さんは現場の経験値が違います。

ところが、

「ははぁ」と見守るしかないわれわれとは違って
同じ様子を見ていた楽語の会のみなさんは、

「三味線ってあんなに軽く弾くんだね」
「撥が飛んでっちゃいそうだね」

やはり経験値の高い感想を述べ合っておられます。
う~む、こちらもさすがであります。



さあ、打ち合わせも終わって、


まだまだ勉強することばかりの
すえひろがりの会が主催してしまった、
新春せと末広寄席、間もなく開場でございます。
2012-01-15

新春寄席裏話 其の壱

いよいよ迎えた新春寄席当日。

お昼前に心強い援軍が来て下さいました。
いつもせと末広寄席にご出演いただいている、
「楽語の会東海支部」の4名の皆様。

来場者の受付をお願いしたのですが、
託児希望の方や最前列特典をお求めの方の誘導、
瀬戸市内で使えるクーポン券の配布など、

チケットもぎって、パンフレットを渡しながら、
いろいろな対応が必要だった今回の寄席。

でも、手順を説明している間にも、
僕がうっかり言い忘れていたことを、
的確な質問で補ってくださったり、
「こうしたら?」という提案をいただいたり、

皆さん、さすがの経験値の高さで、
本当にたのもしい方たちであります。


「受付は大丈夫」と思っているうちに、
早くも三三師匠を乗せた瀬戸線が到着する時間。
席亭であるワシ後輩と2人で尾張瀬戸駅へ。

三三師匠とはこれで4度目の対面。
寄席囃子の恩田師匠と春風亭正太郎さんとははじめまして。

瀬戸蔵への道すがら、川沿いに陶器屋さんが並ぶ、
瀬戸の町並みに興味津々の様子の恩田師匠。
多治見市には何度も落語会で来訪していらっしゃる
三三師匠のやきもの話にニコニコと頷く正太郎さん。

なんだか和気あいあいとした雰囲気で、
一緒に歩いていて楽しい気持ちになってきます。


空は青空。風もなく日差しは暖か。


「うん、今日は良い会になりそうだ!」
プロフィール

すえひろがりの会

Author:すえひろがりの会
愛知県瀬戸市の「せと末広商店街」にある小さな寄席「せと末広亭」で年に4回寄席を開催しています。ぜひお気軽にどうぞ!
HPもご覧ください


◆今後のせと末広寄席◆
第36回平成30年 3月10日(土)
第37回平成30年 5月26日(土)
第38回平成30年 8月25日(土)
第39回平成30年11月24日(土)
第40回平成31年 3月 9日(土)
午後2時開演 木戸銭500円

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