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2013-01-20

新春寄席2013裏話 其の質

緞帳が下りて追い出し太鼓とともに、
お客様がホールから出て来られます。

感想を語り合いながら出てくる方、
「楽しかったよ」と声をかけてくださる方、
会の手ぬぐいをご購入してくださった方、
2月の寄席にご予約を入れてくださった方、
そして、アンケートにご協力してくださる方、

まるで市馬師匠の高座の熱気が、
客席からそのまま移動してきたかのように、
ロビーは活気にあふれていました。

ご協力いただいたアンケートは108枚。

350人のご来場者のみなさんのうちの、
108枚ですからかなりの回収率です。

「満足した」というお答えが大多数で、
嬉しいやら、ホッととするやら、嬉しいです!
もう、嬉しくてたまりません!


そして、それぞれのアンケート用紙には、
ご感想やご意見、ご要望などがタップリと。

お客様からのご好評に慢心することなく
その一枚一枚の内容を謙虚に受け止めて、
今後に生かしていきたいと思います。


今回の寄席にご協力をいただいた、
楽語の会・東海支部のみなさん、
託児ボランティアのみなさん、
瀬戸蔵・ホールスタッフのみなさん、

素晴らしい技芸を披露してくださった、
柳亭市馬師匠、太田その師匠、柳亭市楽さん。
何より会場を埋めてくださったお客様。

皆様のおかげで今年の新春寄席も、
「大成功でした!」と胸を張って言えます。
本当にありがとうございました!


さて、来年は…


どうしようかねえ、メンバーのみんな?
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2013-01-19

新春寄席2013裏話 其の陸

さて、寄席囃子の実演の後、
お召し物替えを終えた市馬師匠が、
大きな拍手の中で再度高座に上ります。

マクラでは一席目の相撲甚句に続いて、
「ぜひ、せと末広寄席にお出かけを」と、
涙が出そうになるようなお言葉。

演目は「二番煎じ」

身も凍る真冬に夜回りに出かける旦那衆。
「火の用心」の掛け声も市馬師匠にかかれば、
その伸びやかな声に聞き惚れてしまいます。

登場人物の多いネタではありますが、
お酒が出てくるや、一人ひとりが
それぞれに盛り上がってくる様子の楽しさ。

それに、お酒やお鍋を口にするときの、
表情や仕草がなんとまあ美味しそうなこと!

こうなると完全に噺に入り込んでしまい、
まるで自分も火鉢を囲む輪にいるような、
そんな心持ちにさせられてしまうのでした。

お客様も喜んでくださっている様子。
ああ、僕らも客席で見たかった!
(主催者のジレンマ)


こうして、今年の新春寄席はお開き。
時計の針は午後4時近くをさしていました。

開演は1時半でしたから仲入り込みで2時間半。
まさに「たっぷり」の落語会となりました。


IMG.jpg
2013-01-18

新春寄席2013裏話 其の伍

仲入り後の緞帳が上がります。

舞台には高座上の太田その師匠を挟んで、
上手にマイクと鉦を手にした市馬師匠、
下手には鳴り物を並べた机を前に市楽さん。

番組表にはないサプライズプログラム、
寄席囃子の実演が始まりました。

市馬師匠の美声による解説により、
寄席囃子の基礎知識を理解したところで、
出囃子を聞いてみたい噺家さんを、
会場のお客さまがリクエスト。

小三治師匠、志ん生師匠、小さん師匠、
米朝師匠、枝雀師匠、談志師匠に圓楽師匠と、

江戸でも上方でも彼岸におられる方でも、
どんな注文でも完璧に演奏してしまう、
太田その師匠の冴えわたる三味線。

そして一曲ずつの説明と師匠たちの逸話を
懇切に語ってくださる市馬師匠。

締めは太田その師匠の歌で「かっぽれ」で、
おめでたく盛り上がって実演はお開き。

それにしても、

事前に市馬師匠にお願いしていたのは、
せっかく生演奏なので機会を見て、
太田その師匠の紹介をしてほしいという事だけ。
まさか、これほど充実の演目になろうとは!

サービス精神というと言葉が軽くなりますが、
市馬師匠のお客様に喜んでもらう事に対する、
真摯な姿勢には敬意を抱かずにはいられません。


忘れてはいけないのは竜宮亭無眠さんが、
準備してくださった本格的な鳴り物の数々。

これがあったからこそ市馬師匠の頭に、
今回の寄席囃子コーナーの完成図が、
出来上がったのだと思えてならないのです。

そういえば仲入り前の師匠の「七段目」も、
鳴り物が揃っているのを確認してから、
「これならいける」と演目を決められたのではと
無眠さんがおっしゃっておられました。

僕らもそう思います。
2013-01-17

新春寄席2013裏話 其の肆

高座に上がった市馬師匠。

立派な体躯に親しみを感じずにはいられない
魅力的な笑顔、そしてとびきりの美声で、
たちまちお客様の心を惹きこんでしまいます。

お好きだというお相撲の話からのマクラでは、
「呼び出し」の発声で拍手がを招き、
「瀬戸蔵」と「新春せと末広寄席」を織り込んだ、
相撲甚句を披露され会場を大いにわかせます。

同じく江戸から続く芸能である歌舞伎や、
落語の口上(先代正蔵師匠のモノマネ!)など、
その美声を縦横無尽に駆使される様は、
まさに「圧倒的」とも言えるものでありました。

そして始まる演目は「七段目」。

芝居好きの商家の若旦那の受け答えが、
立役、女形入り混じって、すべて芝居のセリフ。
これが落語界きっての美声と技芸で繰り広げられ、
しかも、その見事さに拍手をする暇もなく、
会場中が大笑いさせられてしまうのであります。

噺が進み、若旦那と大旦那に命じられて、
たしなめにきたはずの同じく芝居好きの小僧さんの
お芝居ごっこが始まろううという場面で…



♪~~♪~~~♪~~♪~♪~~



舞台袖から鳴り始める三味線の音色。


この時点では今回のお囃子が生であることを
ほとんど意識しておらなかったであろう、
お客様の心がさざめくのが聞こえるようでした。

それは我々主催者も同じでありました。

やがて鳴り物の音も聞こえはじめ、
市馬師匠演じる高座の上の「芝居遊び」は、
加速度をつけるように興が乗っていきます。

やがて師匠の声と生のお囃子、
そして客席の大きな笑い声が融合して、
最高潮にノリノリの空気となってサゲ。


ブラボオ!


お腹いっぱい大満足の高座でありましたが、
新春寄席はまだまだ折り返し地点。
緞帳が降りて、ここでお仲入りであります。


2013-01-16

新春寄席2013裏話 其の参

午後一時。
一番太鼓(もちろん生!)に合わせて開場。

時折、常連さんと言葉を交わしながら、
ロビー助っ人の楽語の会のみなさんが、
スムースにお客様をホールにご案内。

二番太鼓(もち生!)が聞こえる頃に、
こっそり会場内の様子を確認してみれば、
空席が見当たらないホントの満員御礼。

チケットが完売しているのですから、
当たり前といえば当たり前なのですが、
やはり、嬉しいものです。


三味線は、太田その師匠、
無眠さんの太鼓を叩くのは市馬師匠。
そんな豪華なお囃子にのって、
柳亭市楽さんがつばきホールの高座に。

演目は「真田小僧」

口八丁で気をもたせるだけもたせて、
小銭をせびりとろうとする子ずるい子どもと、
まんまとしてやられるお父っつあんのやり取りに、
会場は良い感じで温まったところでサゲ。


さあ、いよいよお待ちかね。
柳亭市馬師匠の登場です。
2013-01-15

新春寄席2013裏話 其の弐

新春寄席開演1時間半前。

尾張瀬戸駅までお迎えにあがった、
わが会の席亭コンビの案内で、
柳亭市馬師匠ご一行様が会場入り。

お話には伺っておりましたが、
やはり大きな方であります。そして…。

「よろしくお願いします」

落語界一と名高い師匠の美声は、
想像よりもずっと穏やかで心地よく、
ピリピリと緊張していた現場の雰囲気が
一声で和らいでいくのを感じました。

そして、お囃子の太田その師匠と、
柳亭市楽さんとともに会場の確認に。

市楽さんが高座の位置や照明、音響などを
舞台スタッフさんとチェックしている間、
市馬師匠は無眠さんにご用意いただいた、
鳴り物を一つひとつ確認されていました。

そして、我々にとってはまさに望外の
提案をしてくださったのです。


「中入り後の二席目の前に
 お囃子の実演をやりましょう」


少し驚いたような表情を浮かべる
太田その師匠の方に振り返り、


「そのさんは高座で演奏するんだよ」


そして、市馬師匠は鳴り物の運び入れや、
緞帳の上げ下ろしのタイミングなど、
テキパキと段取りを決めていきます。


今回、たくさんのお客様から、
ご好評の声をいただいた寄席囃子の実演は、
開演のわずか1時間前に決まった、
とても嬉しい「ハプニング」だったのです。

2013-01-14

新春寄席2013裏話 其の壱

柳亭市馬師匠をお迎えしての
第3回 「新春せと末広寄席」。

おかげさまでチケットは完売の満員御礼。
残る一番の心配事であったお天気も、
爽やかに晴れ上がった1月12日当日。

これまでの経験の積み上げもあって、
舞台に設えた高座の準備は順調に完了。
師匠たちをおもてなしする楽屋の準備も、
着々と進んでおりました。

開場の2時間前には定例のせと末広寄席に
出演していただいている楽語の会の皆さんが、
昨年同様、助っ人に来てくださいました。

これだけでも本当にありがたく
この上なく心強いのですが、
今回はさらにお願いをしてしまう、
遠慮のないわたくしたち。

生のお囃子を楽しんでいただくという
今回の寄席の趣向が実現するために、
楽語の会の竜宮亭無眠さんから、
太鼓をお借りすることになってたのです。

果たして大きな荷物を持って、
会場に来てくださった無眠さん。
「念のために」とおっしゃりながら、

大太鼓に締太鼓、鉦に銅鑼に拍子木と、
次々と鳴り物たちを取り出します。

初めて間近で見る我々がその様子を、
「ホホォ~」と見守っておりますと、

さらに無眠さん、

「お囃子の方が舞台の床に正座して
 演奏される場合もありますから」

と、床に敷く柔らかいマットまで
用意してきてくださっていたのであります。

このどこまでも細やかな心遣いが、
新春寄席によりよい変化を呼び込もうとは、
神ならぬ身であるわたくしたちは、
知る由もなかったのでございます。

プロフィール

すえひろがりの会

Author:すえひろがりの会
愛知県瀬戸市の「せと末広商店街」にある小さな寄席「せと末広亭」で年に4回寄席を開催しています。ぜひお気軽にどうぞ!
HPもご覧ください


◆今後のせと末広寄席◆
第36回平成30年 3月10日(土)
第37回平成30年 5月26日(土)
第38回平成30年 8月25日(土)
第39回平成30年11月24日(土)
第40回平成31年 3月 9日(土)
午後2時開演 木戸銭500円

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