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2010-04-03

技術さん偲ぶ

「桜を見にいらっしゃいませんか?」
今年もいつもと同じように春の便りが届きました。

それは名古屋市郊外にある移転した小学校の
跡地に残された桜を愛でる会のご案内。

みんな好きな時間に差し入れを持ってやってきて、
酒を飲み、俳句を詠んで、語り合い、時に歌ったりして、
頃合を見て好きな時間に帰って行く気ままな宴。


「校庭の隅で子どもたちの成長を見守ってきた
 桜の古木たちを、寂しがらせないように」


そう言って会を始めた本人はすでに彼岸の住人で、
残された仲間たちがその思いを引き継いでいるのです。

誰よりも木を愛し森とともに生きたでした。
「オヤジギャク」と、よく周りから失笑されていたけれど、
冗談が好きな彼の回りにはいつも笑顔がありました。

”日本の森林は現在も破壊され続けている”

誰もがそんな先入観を持ち悲観的になっている時 、
彼は全国の山林の様子を丹念に調べ上げて、

「もう何年も日本の森林面積は減少していない
 歴史上今ほど森林が正しく管理されている時代はない」

そんな希望ある言葉を僕たちにくださった人でした。



彼の最後の仕事は2005年の愛・地球博での
森林ゾーンの施設展示と里山体験プログラムの開発でした。

その素晴らしい業績への内外からの称賛を聞くことなく、
万博の開幕の直前に彼は逝ってしまいました。


そして、その年の4月。


彼が愛してやまなかった桜の古木たちが、
艶やかに咲き誇る下で「送る会」が開かれました。
晴れた空は春には珍しく抜けるようにキレイな青。

「天国からも桜が良く見えるだろうね」誰かが言いました。
「お~い!」別の誰かが空に向かって手を振りました。


僕たちは仲間と楽しく過ごす事が大好きだった彼を思い、
精一杯の笑顔で満開の桜と青い青い空を見上げました。
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プロフィール

すえひろがりの会

Author:すえひろがりの会
愛知県瀬戸市の「せと末広商店街」にある小さな寄席「せと末広亭」で年に4回寄席を開催しています。ぜひお気軽にどうぞ!
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◆今後のせと末広寄席◆
第36回平成30年 3月10日(土)
第37回平成30年 5月26日(土)
第38回平成30年 8月25日(土)
第39回平成30年11月24日(土)
第40回平成31年 3月 9日(土)
午後2時開演 木戸銭500円

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